2016年06月02日
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赤・白・ロゼだけじゃない、今じわり注目の「オレンジワイン」!
ワインの色と言えば「赤・白・ロゼ」の3種類ですが、今そこに「オレンジ」が登場!密かなブームを呼んでいるんです。
最近はレストランやバーでも、少しずつ見かけることが増えてきた”オレンジワイン”とは?!
そもそも「オレンジワイン」って?
オレンジから造ったワイン?じゃありませんよ(笑)
簡単に言うと、白ブドウで赤ワインのように皮も一緒に漬けこんで造るのがオレンジワイン。
白ブドウといえど、皮も一緒に漬け込むとこんな淡いオレンジ色になるんですね!
『オレンジワイン』という名称から想像すると、「オレンジからできたワインなの?」と考えがちですが、決してオレンジなどの柑橘類からできた訳ではありません!
他のワインと同様にブドウからできた立派なワインなんです。
出典:cafy.jp
オレンジワインの色がなぜオレンジ色になるのかは、ワインの製造工程にヒントがあります。
まずは、代表的な『赤』『白』『ロゼ』の簡単な製造工程を確認しておきましょう。
【各ワインの簡単な製造工程】
<赤ワイン>
濃い色の『黒ブドウ品種』から作られ、ブドウを皮ごと潰して醸造。
<白ワイン>
淡い色の『白ブドウ品種』から作られ、種や皮を抜いた状態で醸造。
<ロゼワイン>
赤ワインと白ワインの製法をミックス。
一般的には濃い色のブドウを発酵させて色づいたところで皮を取り除いて醸造。
では、オレンジワインはどうやって作られているのでしょうか?
<オレンジワイン>
淡い色の『白ブドウ品種』から作られ、ブドウを皮ごと潰して醸造。
つまり、オレンジワインは白ワインと同じブドウの品種を使用して、赤ワインと同じ製造工程で作られているんですね。赤ワインのようにブドウの果汁も種も皮も一緒の状態で漬け込む事で、白ワインと同じブドウを使用しても皮や種の色がついてオレンジ色になるんです。
今やワインの色は4色?!
実は歴史は古かった!
話題にこそなったのはここ最近ですが、実はその歴史は長いオレンジワイン・・・!
ワイン発祥の地といわれるジョージア(グルジア)で誕生した製法をもとに、1990年代後半にイタリアで今のスタイルとなり世に送り出されたといわれてます。
「オレンジワイン」というキャッチーなネーミングは、2000年代前半にイギリスのワイン商が名付けたのだとか。
白ブドウ品種を使って赤ワインのように作られるオレンジワインですが、実はその作り方はワイン発祥の地と言われる『ジョージア(旧名グルジア)』で8000年も前から行なわれていた伝統的な製法を応用したと言われています。
ワイン発祥の地ジョージア(旧称グルジア)では、約5000年ほど前から「クヴェヴリ」と呼ばれる素焼きの粘土製のカメを土の中に埋めて、その中に収穫さした葡萄を破砕後、果汁、果皮、果肉、種、果梗すべてをいれて自然発酵させて造るワインの造り方がありました。それがオレンジワインの原点とも言われています。
そしてその、伝統的なクヴェヴリ製法は2013年にユネスコ無形文化遺産に登録され、ジョージアには、現在もこの方法で造られているワインがあります。
出典:sirabee.com
これが”クヴェリ”。
人ひとりも入りそうなサイズ・・・!
日本でも造られ始めているオレンジワイン
歴史は古いながら細々と造られていたオレンジワインが、ここ最近アメリカやヨーロッパで再注目。その波は、今日本にもきている模様。
ワインは赤、白、ロゼだけではありません。白ブドウを赤ワインの製法、つまり皮とともに“醸して”仕込む茶褐色のワイン。ナチュラルワインの生産者たちの支持を得て広がるオレンジワイン、日本にもたくさんあります。
出典:azy.to
四恩醸造の「ローズ 橙」
白ワイン用のブドウ品種である甲州を、赤ワインのように皮ごと醸し発酵させたオレンジ系ワイン。
ココファーム「甲州F.O.S」
こちらも甲州ぶどうから。
ちなみにF.O.SとはFermentation on Skinsの略で、皮と一緒に発酵とのこと。
楽しみ方は未知数?!
さて、ここまできて気になるのがオレンジワインのお味。
「今日もワイン部」も早速トライ!白ワインだけど、造り方は赤ワイン。そんなオレンジワインは両方のいいとこどり。白ワインらしい酸も感じながら、ブドウの皮からの程よいタンニン(渋み)も感じられ、なかなかの複雑さ。これなら前菜からメインまで1本で楽しめるかなと思いましたよ。
ワインのチョイスが増えるのは、また楽しいコト。
みなさんも見かけたらゼヒ一度お試しを♪
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「今日もワイン部」編集部
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