出典:wine-bu.com
2016年09月17日
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ダ・ヴィンチコードもビックリ?!なコルク・アートの世界
日本ではまだ珍しい、ワインのコルクを使って描く「コルク・アート」。
シニアソムリエでコルク・アーティストの久保友則さんに、
ご自身とコルク・アートへの思いを熱~く語っていただきました!
ワインコルクのリメイクというと、
カトラリーレストやリースなどが定番ですが、
このコルクをアートとして生まれ変わらせたのが「コルク・アート」。
そして、それを作っているのがコルク・アーティストの久保友則さんです。
久保さんの手にかかると、なんでもないコルクもこ~んな素敵な肖像画に!
絵の具となるのは、コルクに自然に染み込んだワインの色だけ。
描かれたブルゴーニュの女性醸造家マダム・ルロワも、グラスを片手に幸せそうにほほえんでます。
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コルク・アーティスト久保さんの素顔
「今日もワイン部」(以下、今):素晴らしいコルク・アートはもちろん、それを作る久保さんご自身にも興味深々なのですが、いつ頃からソムリエさんとして働かれてるんですか?
久保さん(以下、久):今は恵比寿にあるフランスワイン専門店「La Vinee」でソムリエとして働き、もう8年になります。
21歳からレストランなどでワインを扱う仕事をはじめ、25歳で資格を取ってソムリエとして働いているので、もう15年くらいになりますね。
今:ちなみにワインを好きになったきっかけは?
久:やっぱり、海外への憧れみたいなものですよね。
生活とか食文化とか。
ワインの勉強をするということは、その国について勉強することでもあるので。
でも、ワインに限らず何でも好きですよ。
ビールや焼酎、ウィスキー、日本酒も好きですし。
お酒全般がすごく好きですね(笑)
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今:オフの日はどう過ごされてるんですか?
久:自然のあるところに出かけるのが好きですね。
自然に触れていると、すごく癒されるんです。
外でBBQなんかするのも好きですし。
うちは子供が5人の7人家族なんで、いつもこどもと一緒に動いている感じですね(笑)
コルク・アートも、コルクという自然な素材を使っているところが気に入っています。
この間作品を外で展示してみたんですが、周りの木々と作品が自然に馴染んで一体化した感じがとても綺麗でした。
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木々の緑と美しく調和したコルク・アートたち。(久保さん撮影)
作品に隠されたヒミツと遊び心!
今:作品のお話しが出てきたところで、隠された「謎」についてゼヒいくつか教えてください!
久:レオナルド・ダ・ヴィンチは、作品の中では一番歴史的に古い人物で、ルネッサンス時代なので500年位前の人なんです。なので、黒目部分に一番古いコルクを使って、長い時の流れみたいなものを表現してみました。
後は、この肖像画自体は彼の若いころの顔なんですが、実はヒゲの部分は晩年のダ・ヴィンチなんです。
ダ・ヴィンチ自身色々と謎のある人物なので、この作品にもそういったトリック的な要素を入れてみたいなと思って作ってみました。
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ダ・ヴィンチのヒゲの部分に注目!です。
久:そして、もうひとつ!
ダ・ヴィンチの白目に使ったコルクなんですが、有名な「ウィトルウィウス的人体像」のモチーフが刻印されてるんですよ。
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おぉっ!確かにこれは!!
一体どこのワインか気になります。。。
今:次は、ファッション界の女王ココ・シャネルですね!
久:はい、シャネルはタバコがトレードマークなので、それを表現するために、コルクを横にしてみました。
そのコルクにもトリックがあるんですよ。
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今:!!!
”COCO”の文字があります・・・!
久:これは、ココ・ファームワイナリーさんのコルクなんです。
調度”COCO”繋がりでピッタリでした(笑)
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日本ワインの栃木県ココ・ファームワイナリーのコルクが、ココ・シャネルのタバコに変身。久保さんの放つ遊び心にノックアウト!
コルク・アートを通じて伝えたいコトと夢
今:コルク・アートについて語る時の久保さんは本当に楽しそうですが、久保さんにとってコルク・アートとは?
久:そうですね、コルクアートを始めてから人のご縁が本当に広がりました。
最近は「夏休みの自由研究で作ってみたいんです」とお子さんも訪ねてきてくれたり。
コルクは、普段瓶から抜いた後は捨ててしまいますが、アートとして再生し、それを見た人が何か感じてくれた時に、新しいものになったという気がするんです。
今、作品をカフェやレストランといったワインを飲む場に貸し出していますが、みなさんがワインを飲みながら「あ、僕たちが今飲んでるワインのコルクが、こんなアートになるんだね」みたいに思ってくれたり、このアートを通して「いいな」と思った人同士がまた繋がっていってくれると嬉しいですね。
そんな場を作って、どんどん発信していきたいです。
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日:パッションあふれる久保さんの創作活動、今後の展開や夢は?
久:今後は、浮世絵や日本建築など、日本を象徴する題材もひとつのアイディアとして考えています。
コルクアートは、僕が作る肖像画でも1枚に2000~3000個のコルクが必要なんですが、例えばどんなにワイン好きな方でも1日1本、1年で360個位しかコルクはたまりませんよね。
1人で作ろうと思ったらコルク集めだけでも何年もかかってしまう絵が、1~2年で何枚も作ることが出来るということは、それだけワインを楽しんでいる人たちがいっぱいいるということ。
作品を観ていると、その人たちとの繋がりを感じられるんです。
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久:そんなワインを楽しむ場でみなさんが色々と交流したり、コミュニティができたり。
そこから何か新しいことをやっていきたいと思っています。
僕一人がこのコルク・アートを作って、ただ発信したいんだということでは無く、
みなさんがそれぞれ感じ考えていることをみんなでワインを酌み交わしながら語り合えば、
一人では出来ないけど、みんなだからこそ出来ることがあると思うんです。
ワインがあれば、とりあえず楽しくコミュニケーションできますしね(笑)
そういう意味では、ワインは人と人を繋いでくれますよね。
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ワインを愛する気持ちから、
コルクに新しい命を与え、
そしてそのコルク・アートを囲んで
みんながワインをまた楽しむ♪
ソムリエとして、
コルク・アーティストとして、
ワインの魅力を伝える久保さん。
次はどんな作品で、
どんなトリックと遊び心で、
メッセージを私たちに伝えてくれるのか楽しみです!
Love Wine & Be Happy !!
Photo by Ai Sawada
Interview & Text by Isabelle Kasahara
「今日もワイン部」編集部
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