2017年08月30日       wine-bu.com

祝!グランクリュ認定☆ アルタ・アレーリャ訪問レポート

スペインはもとより日本でも人気のスパークリングワイン”カヴァ”。 リーズナブルで気軽に楽しめるというイメージのこのカヴァに、 今大きな変化が起きつつあります。 今回はその立役者のひとり「アルタ・アレーリャ」を訪問してきました。

「今日もワイン部」編集部 311 views

スペインを代表するワインのひとつ”カヴァ”。
シュワっとした飲み口がさわやかで、手頃に楽しめるデイリーワインとして日本でも大人気!
でも中には、ゆっくり時をかけて熟成された味わい深いカヴァも。

そんな素晴らしいカヴァの魅力を広く世界へ伝える第一歩として、2017年7月13日に9社12のグランクリュ(特級畑)がスペイン農林水産省より発表されました!

出典:thegloss.ie

グランクリュを持ち、ハイクラスのカヴァを造るワイナリーって一体どんなところ?
「今日もワイン部」、情熱の国スペインへ!
今回選ばれた9社のうちの1社「ALTA ALELLA」(アルタ・アレーリャ)を訪問してきました。

「アルタ・アレーリャ」はどんなワイナリー?

カヴァはスペインはもちろん、
今や世界的にも愛されているワイン。
でも、そのイメージはコスパが良くカジュアルなワインという印象。。。

そこで立ち上がったのが、
この方、ホセ・マリアさん!

ホセ・マリアさんは、
この「アルタ・アレーリャ」の素晴らしい自然とテロワールをそのままワインで表現したいという想いから、ワイナリーのスタート当初より有機栽培にこだわり、スペインで初めてSO2(酸化防止剤)を一切加えないカヴァを生み出した生産者。
今までの手頃なカヴァとは一線を画した、”最高品質のカヴァ”というジャンルを造りあげた立役者です。

ホセ・マリアさん一家。
「アルタ・アレーリャは私たちの”家”。娘たちもこのブドウ畑の中で育ちました。ワイン造りは私の人生であり、私の家族そのものです。」

ということで、いざ現地へ!

スペインのバルセロナから20kmにあるアレーリャ村。
「アルタ・アレーリャ」は大都市から近いのに、
実は国立公園内にワイナリーがあるという素晴らしい好立地!

タクシーで行くこと30分、セラーラダ・デ・マリーナ国立公園内にあるワイナリーの入口に到着。
ブルースカイに、2つのAが並んだ看板が映えます♪

出典:wine-bu.com

門をくぐるとそこは一面のブドウ畑!
目の前には小高い丘。

出典:wine-bu.com

そして、振り返ると真っ青な空と地中海!
海風からの適度な潮気を含んだブドウたち。
これが「アルタ・アレーリャ」のワインの魅力のひとつです。

出典:wine-bu.com

今回はスタッフのマルセさんが案内してくれました。
オーナーのホセ・マリアさんは、
もともとスパークリングワイン技術責任者や
醸造コンサルタントとして活躍された後、
1991年に夫婦でこの「アルタ・アレーリャ」を設立。
ブドウ畑、醸造所、そして家族が住む家が同じ敷地内にあります。
まさにワイナリーと生活が一緒の環境!

出典:wine-bu.com

国立公園に指定されているこの場所は、
当初はもちろんブドウ畑ではなかったため、
まず木や草を抜き、土を耕す開墾からスタート。
そこにこの地域の伝統品種でカヴァにはかかせないブドウ、パンサ・ブランカ(チャレロ)を植えました。

出典:wine-bu.com

畑の土壌は火山性で、花崗岩が砂状や岩のままの状態で入り混じっている地層。
ブドウ栽培にとっては良いとされる、水はけがよく酸度が高い土壌です。
そのおかげで「アルタ・アレーリャ」のワインには
お日様いっぱいの果実感と酸がしっかりと共存し、
フレッシュ感あふれる味わいとなっています。

出典:wine-bu.com

固い花崗岩もなんのその!グングンと深く根をのばすブドウたち。たくましい・・・!

現在「アルタ・アレーリャ」の所有する畑は60ヘクタール程(東京ドーム13個弱)。
驚くことに収穫時には外部の労働力を雇わずに、10人程のスタッフで作業をするとのこと。

その理由は、外の手が入らないことで誰がその畑のブドウを育て収穫したのかが明確になり、
それによって各自が自分の受け持ちの畑に責任を持って欲しいという、ホセ・マリアさんの信念から。
う~ん、徹底してます・・・!

野生の鳥を使ったユニークな栽培方法

「アルタ・アレーリャ」では、
国立公園として守られたこの土地の個性と
豊かな風土をそのままワインの味に表現するために、
自然に寄り添ったさまざまな工夫をしています。

特にユニークで印象的なのが、
"Celler de les Aus"と呼ばれる公園内に生息する鳥たちを使った農法。

鳥がブドウを食べてしまうのでは?
いえいえ、この鳥たちが害虫などを食べてくれることで、農薬なども使うことなくすみ、
栽培の強い味方なのだとか。

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カテゴリ: ワイナリー


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